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高校入試 試験に出る理科の記述用語

過去問と解答、コメント。

015「電離(でんり)」

 塩酸の中では、塩化水素が水素イオンと塩化物イオンに分かれて存在している。このように、物質が水にとけて、陽イオンと陰イオンに分かれることを何というか、書きなさい。 [福島県]

 

 クエン酸電解質であり、水に溶けると陽イオンと陰イオンに分かれる。このように電解質陽イオンと陰イオンに分かれることを何というか、書きなさい。 [徳島県]

 

正解 電離 

 

電離は目には見えないけれど…+と-に分かれている

電離を問う過去の設問は、化合物の名前が違うだけでどれも似たようなものです。この電離、電解質と並んで入試頻出の用語の一つ。よく出る例は塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩化銅などです。電離するのは電解質だけですよ。砂糖のように、水溶液にしても電気を通さない物質は「非電解質」といいます。

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014「胚珠(はいしゅ)」

 被子植物であるアブラナについて、次の問いに答えよ。

 図(省略)は、アブラナの花の断面を模式的に示したものである。図中のAで示した部分は、受粉後、種子になる。この部分の名称を書け。                                            [高知県]

 

正解 胚珠

 

受粉後、種子になるのは胚珠…「胚種」と書かないよう!

 生物での問題で、花の断面図が出てきたときに頻繁に問われる用語です。花のつくりは1年生の最初に学ぶところで、道管やひげ根など覚えることの多い分野です。高校入試の準備を始めるころにはすっかり忘れている人が多いように思います。

 対策としては、まずここに出てくるものをしっかり記憶して、あとは過去問など問題集でチェックして下さい。「受粉後、種子になる」という書き方をみたら胚珠。設問はほとんどワンパターンなので確実に得点してほしいですね。

013「電磁誘導(でんじゆうどう)」

 コイルを流れる電流と磁界との関係を調べるため、図(省略)のようにコイルを検流計に接続して実験を行った。コイルを固定し棒磁石を出し入れすると、検流計の針がふれた。この現象は何というか、漢字で答えなさい。 [沖縄県]

 

正解 電磁誘導

 

コイルと磁石が図に出てきたら、電磁誘導

回路と磁石を組み合わせた実験の問題では頻出の用語です。この問題は漢字指定なので、正確に書けないとアウト。誘導電流とともにしっかり書けるよう練習しておいて下さい。

この種の問題では、電流を流すと電気ブランコがどっちに動くかとか、棒磁石を動かすとどのように電流が流れるか、などの設問が出ることが多いですね。典型的な問題を完全にマスターして、しくみを理解して下さい。検流計は電流が入ってきたほうの極、たとえば-から入ってきたら-(左)のほうに振れます。

012「示準化石(しじゅんかせき)」

 三葉虫は、広い地域にわたって、古生代に生存していた生物で、この化石を含む地層は、離れた場所であっても同じ時代にできた地層であると考えることができる。このように地層ができた時代を推定することができる化石を何というか、書きなさい。[徳島県]

 

正解 示準化石

 

紛らわしい「示準」と「示相」…時代は示準

どの科目もそうですが、出題者は紛らわしいものを設問にするのを好む傾向があります。いい加減に覚えている人をふるい落とすのに絶好の素材なんですね。

示準化石示相化石がその典型。文字だけみても区別がつかないんですね。そこで「示じゅん」と「時代(じだ)」「年代(だ)」の濁点の部分を結び付けておきます。「だ」と濁点がでたら示準化石と判断。古生代では三葉虫の他、筆石、フズリナとサンゴを押さえておこう。

011「Cl‐」

 下の文章は、塩素原子について述べたものである。次のア、イに答えなさい。

「塩素原子は原子核と電子からなり、原子核は+の電気をもつ(   )という粒子と、電気をもたない中性子という粒子が集まってできている。また、塩素原子は電子を受け取って塩化物イオンになる。」

ア 文章中の(   )に入る適切な後を書きなさい。

イ 下線部について、イオン式を書きなさい。             [青森県]

 

正解 ア 陽子 イ Cl

 

 陽子は+(プラス)、電子は-(マイナス)

 イオンというのは、電子(―)を得たり失ったりした原子のことで、陽イオンは+、陰イオンは-。問題文には丁寧に「電子を受け取って」と書かれているので、陰イオンになります。マイナスが1つ増えるからね。イオン式は塩素の元素記号Clの肩に―をつけてClと書けばOK。

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010「葉緑体(ようりょくたい)」

 オオカナダモを用いて、次の実験と観察を行った。

 前日から暗い場所に置いていたオオカナダモの葉Aと、じゅうぶんに光を当てたオオカナダモの葉Bを用意した。A、Bをそれぞれ顕微鏡で観察したところ、いずれも図(省略)のようにたくさんの緑色の粒が見られた。次に、A、Bを脱色し、ヨウ素液を加えて顕微鏡で観察したところ、Aでは反応が見られなかったが、Bでは緑色に見えていた粒が青紫色に染まっていた。

 下線部を何というか、名称を書きなさい。        [北海道] 

 

正解 葉緑体

 

「緑色の粒」「光合成」を見たら葉緑体

 「植物の細胞内に見られる、光合成を行う粒状のつくりを何というか」など、用語を書かせる設問だけでも、葉緑体は過去4年で20回以上出題されています。ここは用語だけでなく光合成の仕組み全体を過去問で完全にマスターしておくことです。この問題は「緑色の粒」という強力なヒントがあるのでやさしかったと思います。

009「主要動(しゅようどう)」

 地震は最初、P波によって小さなゆれが起こり、あとから伝わってくるS波によって大きなゆれが起こる。このうち、S波による大きなゆれを何というか、答えなさい。

                                          [鳥取県]

 

正解 主要動

 

あとからユサユサと伝わる大きな揺れ…主要動

 地震の問題に出てくる図や表はほとんどが過去問の焼き直し。ワンパターンの問題が多いので、典型的な問題を覚えてしまうくらいに繰り返しておくことです。震源からの距離や地震波の速さなど、たいていは簡単な計算問題が含まれています。

 用語で問われるのも限られています。揺れでは「初期微動」と「主要動」、地震波では「P波」と「S波」。あとは「震度」、「マグニチュード」ぐらい。中でもよく問われるのがこの「主要動」。

 ではP波とS波、どっちが先?混乱する人はSのほうを覚えておきましょう。Sはsecondary wave 、セカンドですから2番目。